« Ricercaでランチ♪ | トップページ | 丑の日! »

2010年7月24日 (土)

モンテッソーリ教育

このお話、随分前から一度しようと思っていたのですが・・・。
ちえろうとちえりんは、4月から7月まで、幼稚園で言うところの1学期の間、モンテッソーリ教育を実践されている幼稚園の親子教室に参加していました。

モンテッソーリ教育って、ご存知ですか?
イタリア初の女性医師、マリア・モンテッソーリが生み出した教育法です。精神病院に勤務した彼女が、知的障害児の治療教育の中で成果を挙げた感覚教育法から、独自の幼児教育法を確立しました。
モンテッソーリは、子どもたちの行動の観察の中から、成長の過程で子どもたちの興味の対象が次々と移り変わる点に着目し、様々な能力の獲得には、それぞれ適切な時期があると理論付け、これを「敏感期」と名づけました。
この「敏感期」を育むには、どの子どもにもある知的好奇心が自発的に現れるよう、自由な環境を提供すること、そして何より自発性を重んじることを説いています。

と言うと、なんだかオカルト的な、とても難しい教育法のように聞こえますが・・・(笑)。
「敏感期」というのは、現れる時期、対象に、一人ひとり個人差があるので、集団保育の幼稚園だからといって、集団で同じことをするのではなく、自分で自分の活動(お仕事)を選び、自分のリズムで納得いくまで繰り返し活動(お仕事)をする、ことを尊重しようということです。

なので、親子教室でも、先生にご挨拶して、出席カードにシールを貼ったら、子どもたちは整然と並べられているお教具の中から、好きなものを手に取って、椅子に座り、銘々にお仕事を始めるのです。お遊びじゃなく、お仕事、っていうのも、モンテッソーリ教育独特の言い回しで、だからきっとちえろうは、ダーリンが毎日出かけて会社でやってるお仕事、こんなに楽しいものなんだ☆と勘違いしてるだろうなぁ・・・(爆)。
自分で選んだお仕事は、最後まで責任をもってこなし、別のお仕事をしたくなったら、手元のお仕事を棚に戻してから、次のお仕事に移ります。これも全て、子どもの自発性を尊重するために、親が横から「もうやめちゃうの?」とか「これまだ終わってないよ」とか、口出ししてはいけません。また、他の子どものお仕事をやりたがったとしても、別のお仕事で気を紛らわすとかいうのではなく、「ちょっと待っててね。」と待つことを教えることで、また、逆の立場でも「譲ってあげなさい」とか「一緒にやろう」ではなく、相手のお子さんに「ちょっと待っててね」と言うことで、ガマンすること、集中力を身につけるのだそうです。

モンテッソーリオリジナルのお教具というのも魅力的で、教具の形、大きさ、手触り、重さ、材質にまでこだわり、子どもたちの繊細な五感をやわらかく刺激するよう配慮がなされているのだそう。また、置き方なども、子どもたちの興味をもってくれるよう、工夫されているのだそうです。
お教具は、モンテッソーリオリジナルのものばかりでなく、シールを貼るとか、お絵かきするとか、あと、面白かったのは、シュレッダーやコーヒーミル、水差しなんかもありました。
いずれも、モンテッソーリのお教具が重視しているのは、子どもが扱いやすいサイズであること、子どもが思わず手を出したくなるような、色や形が美しいこと、そして、本物であること、子どもはどうせ落とすからプラスチックなど割れないものを、ではなく、落とせば割れてしまう陶器などに触れることで、その扱い方を知り、それが自立を促すのだ、ということなんだそうです。
だから、シールが入っている容器や、シールの殻入れなども、この幼稚園では全て陶器の器!普通なら危ないから、と手の届かないトコロに置かれてしまうハサミも、子どもたちの手の届くところに置かれていて、だからそういう点の監督、指導が保護者の役割です。

先生も、殆ど口をお出しにはなりません。子どもたちへのお愛想の声掛けも、むしろ他の幼稚園に比べると少ないくらい・・・。
だけど、子どもひとりひとりの個性をよく見ていらして、ちえろうの「紙、ください」とか「色水、ください」とかいう要望にはもれなく耳を傾け、きちんと要望を伝えられるちえろうに対しては、ただ要求されたものを渡すのではなく「どの模様がいい?」とか「何色のお水がいい?」とか、もうワンステップ課題を与えて下さるのです。

先生が下さったお写真をお教室に入っても握って離さないので、なくしたら困ると思って、ちえろうが目を離したスキに、ちえりんがカバンの中にしまったら、滅多にグズらないちえろうが、大泣き・・・。それを見た先生、サッとその場でジップロックで首から下げられる写真入れを作って「ちえろうちゃん、これなら、肌身離さず写真持っていられるよ。」と、ちえろうに下さいました。
コレなんだなぁ、「敏感期」を育む教育って☆
なんで、こんなコトに執着するワケ?早く見えないトコロにしまっちゃおう(爆)、じゃなくて、ちえろうは今、それに夢中な時期なんだ、と思ってそのこだわりに向き合えれば、毎日が少し楽しくなりますよね♪

園見学をさせていただいた時のこと。
モンテッソーリは、異年齢の子どもたちと交流することで、学び合うことを知るのだ、と説いています。ですので、年少、年中、年長さんが混じったクラスが10クラス、在りました。
子どもたちも年下の子どもたちのお世話には慣れているので、見学にやってきたちえろうを、自然に受け入れ、「一緒にやろう」と、寄り添ってくれます。
最初は「ママと。」と嫌がっていたちえろうも、「ここにはって」「お顔かいて」とか、お兄ちゃまに教えてもらっているうちに「こうやって?」「ここに?」とかいう確認を、ちえりんではなくお兄ちゃまにするようになり・・・、
Cimg6143こんな作品ができあがりました☆
ちえりんとお絵かきしているときは、こんなしっかりしたお顔なんてまだ描けたことのないちえろうなのに、お兄ちゃまに「おめめをふたつ描いて、お口を描いて」と促されて、ちゃんとカタチになってるじゃないの☆
子ども同士のやり取りの中で学び成長していくちえろうの姿を見て、本当に感動しました。教育がそうさせるのではなく、環境がそうさせるモンテッソーリ教育の素晴らしさを、目の当たりにしました☆
んで、ちょっと面白かったのが、ちえろうについてくれたお兄ちゃま「じゃあ、最後にクロでお耳の穴、書かないと」とアドバイス(爆)。ちえろうも信頼すべき、尊敬すべきお兄ちゃまがそう言うので、言われた通りに、「こんな感じ?」とお兄ちゃまに目で確認しながら、クロのクレヨンでお耳にグリグリ・・・。
この野郎同士のやり取りがむちゃくちゃおかしくて、お兄ちゃまの男の子らしいこだわりが面白くて、もう笑いをこらえるのに必死でした(笑)。

モンテッソーリ教育に対するちえろうの食いつきですが、ちえろうは元来、家でもひとりで集中して黙々と遊ぶタイプなので、その思想自体は違和感なく入っていけたようです。
ただ、モンテッソーリならではのお教具には全く興味を示さず(爆)、どこにでもあるようなパズルや絵本、シール貼りなどを毎回やりたがったり、お友だちがいっぱいいるようなワイワイした環境では、多少体も動かしたい衝動にかられるみたいで、お教室が狭いと言わんばかりに、グルグル意味もなく走り回ったりもしていたので、ちえろうにはちょっと物足りなかったのかな、と勝手に思っていました。

というのも、こちらの幼稚園は、幼稚園から短大まで併設されたカトリック系総合学園の幼稚園で、小学校からは女子校になるので、男の子の割合が極端に少ないのです。それでも、ちえろうは男の子の中ではおとなしい方なのでやっていけるかな、と思って親子教室への参加も決めたのですが、いざ、女の子が多い環境に放り込んでみると、男の子特有の落ち着きのなさ、みたいなのが異様に目立って・・・。

それで、もう少し男の子が多い環境が、やっぱりちえろうにはいいのかなぁ、と「今日でモンテッソーリ幼稚園(仮称)は最後だよ。」と話してみると、ちえろう「もう行かないの?ちえろう、モッテソーリ幼稚園(仮称)がいいなぁ。」と意外な反応(爆)。
「何が面白かったの?あんまりお外で遊べなかったじゃん(なんてヒドい誘導尋問・・・)。」とフってみると、「おもちゃ」。
うーん。おうちでも、パズルなどの細かい作業を、黙々とやり続けるちえろうには、納得いくまで自分が選んだ好きなおもちゃで遊べるという環境は、ちえりんが思っている以上にしっくりキていたのかなぁ、と、ちえりんの我が子への洞察力の浅さを反省させられました(笑)。

はぁー、迷う。
ちえろうの意思を、どこまで尊重すべきか。
ちえりん自身が、やはり幼稚園から短大まで併設のカトリック系の幼稚園に通っていたので、そしてその学園も中学から女子校だったので、幼稚園でも男の子の割合が極端に少なかったし、そのリスクも実際に見てきてるからこそ、なんで男の子なのに、あの幼稚園に通ってたのかなぁ、と思いながら過ごしてきたからこそ、それを親になって自分がするのは、モッテソーリ教育を評価して、にしても、ちょっと抵抗があるし・・・。

もうちょっと、悩ましい日々が続きそうです・・・。

いずれにしても、モンテッソーリ教育に触れることができたのは、とても大きな収穫でした。
他人への教育と言うものに全く興味がなく、国文学科なのに教職すら取らなかったちえりんにとっては、教育、というものに向き合える時間をもてただけでもとても有意義でした。

こちらの学院は本当にお心が広く、学院の図書館の利用を認めて下さったので、通っている間に、モンテッソーリ教育の本をたくさん借りて読むことができて理解を深めることができたし、ちえろうも色んな絵本、はらぺこあおむしのポップアップ本やマリアさまのご本など、公立図書館では絶対借りれないようなご本に触れることができました。
また、学食の利用もお許し下さって、親子教室で仲良くなった皆さんとランチできたりしたのも、とても楽しかったです♪学院の生徒さんたちは、どの方もみんなお優しくて、ちえろうたちがちょこまかするのを嫌がらず、「かわいい♪」と受け入れて下さいました☆

と、ちょっと話がズレましたが、元々ちえりんは、正しい答えを出せることよりも、今はその過程に興味をもってほしい、と思っているので、ちえろうが遊んでいて、おもちゃ本来の遊び方をしていなくても、順番が間違っていても、口出しをしないようにしています。
でも、別の幼稚園の親子教室での製作などを見ていると、ちえろうのやりたい放題にさせているのはちえりんぐらいで、最近のママたちは、けっこう「ああしなさい、こうしなさい」と指導していて、ちえりんって、ただ手抜いてるだけ?と、自信をなくしていました。
口出ししないのと、モンテッソーリ教育とは、また少し違うかもしれないけど、本人のやりたい気持ちを尊重して、その行動の中からできた、という実感を得てもらいたい、というちえりんの方向性は、あながち間違ってはいないのかな、と思えるようになりました。
何かと早期教育が叫ばれる時代ですが、小手先だけの、親の安心材料のためだけの教育になることのないよう、その時期に絶対的に必要な体験を、ちえろうにはたくさんしてもらいたいな、させてあげたいな、と、思います♪

|

« Ricercaでランチ♪ | トップページ | 丑の日! »

コメント

お久しぶりです。
毎日暑いですね。
台風も来ているようですね。

いやぁ、難しいお話ですが・・・勉強になりました!

私としましては、幼少期のうちに英語に慣れ親しむことをお勧めしますが、日本語の習得に悪影響するリスクもあるですよね・・・。

投稿: おおた | 2010年8月 9日 (月) 23時10分

おおたっち、コメントありがとう♪
ミクシィの更新もご無沙汰だけど、元気にしてるかな?

そういや、おおたっちは英文学科卒の教職取得者だもんね!
最近の幼稚園の殆どが、英会話の時間を設けてて、まいっちゃうよ(汗)。
お母様方も、英語教育には熱心な方が多いしね。

ちえりんは、これでも一応2歳から、英会話教室に通ってたんだ・・・(汗)。
でも全く身になってなくて、むしろ英語嫌いになってしまったので、ちえろうには無理強いしないことを心がけてます・・・。

あぁ、でもおおたっちに言われると、心が揺れるなぁ、痛むなぁ、なんかやらせてみるかなぁ、何がいいと思う?

また、あそびにきてね☆

投稿: ちえりん | 2010年8月15日 (日) 23時58分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/159389/48903816

この記事へのトラックバック一覧です: モンテッソーリ教育:

« Ricercaでランチ♪ | トップページ | 丑の日! »